昭和31年 勤め人片倉政幸の日記

亡くなった父親が昭和31年に書いた日記を再録します。娘からの感想もふくめて、ある時代のある家族の記録として残します

4月16日(月)

 何故かひどく疲れたようだ 他人より脈が早いが

心臓が悪いのであろうか?

九時まで残業して帰る。義母は裏のおばさんと何か

話してゐると云ふ。朝食を喰ってねる。

三時ごろクラブへ行つて新平家を借り

ようと思つてねたが疲れてゐたせいかすつかり

ねこんでしまふ。七時ごろに起きて夕食。

君代のモサ〱は少し腹が立つ。

義母は裏のおばさんとどこかへ遊びに行つた由。

何時ごろ帰つて来たかも知らない。向の六畳で

ねる。

 注:

 4月2日が休日、3日から朝出、5日は代務ありで8日は長勤+残業、9日から中出、12日は慰安会で東京じゅうを連れ回され、13日中出、14日は休日で15日から夜勤。