昭和31年 勤め人片倉政幸の日記

亡くなった父親が昭和31年に書いた日記を再録します。娘からの感想もふくめて、ある時代のある家族の記録として残します

4月19日(木)

 中央に代務三機共調子良く楽であつた。田澤君と

二人で良い勝負相手

疲れた。今夜も休まず出て来ようときめてゐる。

福田君は特に、御苦労そうに思つてゐるらしい。

彼は、情のある良い人だと思ふ 俺には、あのような

温かい情が無く、「冷たい剛情」な人間であるようだ。

これで五十時間居残りをした。夜勤二つ交代休は

一つ。地方税はなく本給は上ってゐる。

今月は給料は多いだらうと期待できる。

四時間ほど寝て、又出勤する

 注:夜勤で引き続き朝出時間の代務をすると上がりは午後2時半。次の出勤時間まで8時間しかない。帰宅しても仮眠程度しか取れない。